有機栽培・無農薬栽培 色々な栽培方法(農法)について

2020-10-24

手法 読み物

B!



日本の農業の現状

今の日本の農業って農薬・化学肥料頼みがとても多いです。
スーパーに並ぶほとんどの物はそうだと思います。(すべて調べているわけではないですが)

農場規模が大きくなればなるほど、管理の手間・効率化、収益など色々考えるとやはり、
農薬・化学肥料に頼らざるを得なくなるのだと思います。

正直、日本人は虫がちょっとついてたりするだけで騒ぎ立ててクレーマーと化す。
それが結局自分の寿命を縮めるとも知らずに。
「お客様は神様」ですか?はいはい「神は死んだ」。それが答えですよ。

虫がついていないってことはどういう事か考えたことがありますか?
殺虫剤・防虫剤を撒いてるってことですよね。
虫を殺せるようなものが人体に有害ではないと本当に言い切れますか?

実際、私が勤めていた農業法人では、
全部で約40町(およそ40ha)の農地を10人以下の人員で管理していました。
やはり無農薬、というわけにはいかず、たくさんの薬品、例えば除草剤や防除、防虫、殺虫剤…
結構大量に撒きました。

それがまた、普通のマスクをつけているだけだと本当ににおいが強烈だし、服ににおいもつくし、
頭は痛くなるし、気分もすごく悪くなる。
(結局数千円のフィルター交換タイプの防塵・防毒マスクを買いました)
何百倍も希釈してるんだから大丈夫?
食べてる人は大丈夫かもしれん。
けど農家だけ大ダメージですね。

何が言いたいかというと、我々は知らず知らずのうちに毒を体にため込んでいるのでは?
という事です。
そして虫のついていない綺麗な野菜を提供するために農家は割と苦しい思いをしている
(ところもある)という事を気にしていただけると幸いです。


有機栽培と無農薬栽培の違い

農薬やっぱやばいな…と思いましたか?
どんなものでも使いようだとは思いますが、
自分が作る野菜達に農薬はやはり使いたくないですよね。
出来れば普段食べるものも。

無農薬栽培です!安心安全有機栽培ですッ!
とか、よく見かけますが、両者の違いはご存じですか?

日本で「有機農業」は以下のように定義されます。
化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと
並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、
農業生産に由来する環境への負荷を
できる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業
有機農業の推進に関する法律(平成 18 年法律第 112 号)

ここからさらに有機農業は以下のように区分される。

有機農産物

農薬と化学肥料を3年以上使用しない田畑で栽培する

有機農産物(転換期中有機農産物)

農薬と化学肥料を6ヶ月以上使用しない田畑で栽培する

特別栽培農産物(無農薬栽培農産物)

農薬を使用せずに栽培したもの

特別栽培農産物(無化学肥料栽培農産物物)

化学肥料を使用せずに栽培したもの

特別栽培農産物(減農薬栽培農産物)

栽培地域での使用回数の5割以下しか農薬を使わずに栽培したもの

特別栽培農産物(減化学肥料農産物)

栽培地域での使用回数の5割以下しか化学肥料を使わずに栽培したもの

これらは法律における区分で、
一般に「有機栽培」として出回るものは以下の「有機JIS規格」が適用される。

生産から消費までの過程を通じて化学肥料・農薬等の合成化学物質や生物薬剤、
放射性物質、遺伝子組換え種子及び生産物等をまったく使用せず、
その地域の資源をできるだけ活用し、
自然が本来有する生産力を尊重した方法で生産されたもの
Wikiより抜粋

お、おぅ、、、つまり?
「無農薬栽培」と表記されているものは法律的に無農薬栽培農産物かもしれないが、
「有機JIS規格」を満たした「有機栽培」ではないって事です。

またややこしいことを…やだねぇホント。
なので、真に安全な物って外からじゃ判断難しいって事ですよね…はっはっは


自然農法

今までに色々な方が提唱された農法ですが、共通点として、

「自然の状態に限りなく近づける」

という事。
例えば農薬・化学肥料はもちろん、堆肥を入れない方もいます。
さらには土を耕さず、除草も行わない、と、提唱されている方もいます。

「えーなにそれ!めっちゃ楽やん!」って思いますよね。私も思いました。

もちろんメリットとデメリットが存在します。一部を挙げてみます。

メリット

  • 手間がかからない。作業時間が圧倒的に少ない
  • 生長がゆっくりになるので、長く楽しめる
  • 地球環境に優しい?

デメリット

  • 不揃いになりやすい?
  • 自然農法で作った作物の規格(法律)が存在しない
  • 収量の差が大きい?
ちょっと未知の部分が多いので「?」としました。
このカテゴリについてはこれから実験などやっていきたいと思います。


不耕起栽培

その名のとおり、耕さない戦法ですね。 こちらは若干自然農法と似ている部分がありますが、 実際、アメリカでは半分以上が不耕起栽培を行っています。 学術的にも研究が進んでいる農法で、これまたとても興味深いですね。 あくまで畑、という事っぽいので、水稲の場合はどうなるんでしょう…??

メリット

  • 作業が減る
  • 土中に根が残るので、畑では排水性も保水性もよくなり、干ばつにも長雨にも強くなる
  • 土が固くなるので、茎を太くする(風などで倒れにくくなる)
  • 前作の作物残渣を放置するので、風雨による土壌流出を緩和できる
  • 土壌の多様性が増えて土中環境が良くなる

デメリット

  • 病気によっては耕さないことで蔓延しやすいものがある。(ただし逆もしかり
  • 前作の作物残渣を放置するので、根系によっては旱魃(かんばつ)に弱くなることもある
こちらも後々実験をしたいですね。



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