ベーシックインカムとは
直訳すると「基本的な収入」。 Wikiによると、最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して一定の現金を定期的に支給するという政策。 また、基本所得制(きほんしょとくせい)、基礎所得保障、基本所得保障、最低生活保障、国民配当 や、頭文字をとってBIやUBIなどともいう。簡単に言うと、国から定期的に、生活するのに必要最低限のお金が国民に配られる制度。という感じ。
これだけ聞くとワクワクするよね。しない?私はします。働きたくないので。
しかしながら必要最低限っていうのがなかなか上手い仕組みでして。
例えば、『失業保険』が給付されている期間中に仕事が決まったらもらえる総額が減ります。
なので「働かない方がお得だよね」->仕事を真剣に探さない->失業状態からなかなか復帰できない
という連鎖が起こってしまいます。※もちろんこんな私のような思考の人ばかりではないと思います。あくまで一例です。
対して『ベーシックインカム』では生活に必要な分しかもらえないので、遊んだりする余裕は(多分)ないのです。
じゃあ働こうかと。
ここまでくると、「結局働くんかい!」って突っ込まれそうですが…
「働く」も「働かない」も自由だし、生活するのに最低限は担保されてるから、無意味に時間を削って働きまくる必要もない。
働くにしても、妥協せずにもっと自分の好きな分野で働けるし、色々な事に挑戦できる。
自分の「好きなこと」に全力で注力できるってわけです。
「働く」という事の意義を根本的に変える?みたいな。
みんながみんな好きなことでお金が稼げるわけではないですよね?
とにかく生活するのに必要だから、別に好きでもない仕事でも働く。家族を養うために働く。
それも素晴らしいとは思いますが、もっと自分の好奇心とか趣味とかに貪欲でも良い気がする。
で、その欲をこのシステムがちょっと叶えてくれそうって感じなんです。
世界のベーシックインカム
世界ではこのような制度がどのくらいまで浸透しているのでしょうか。ざっくりまとめました。(2021時点)実施年 | 制度 | 対象 | |
---|---|---|---|
フィンランド | 2017~2018 | ひと月約7万 | 失業中2000人 |
カナダ | 2017 | 年収に応じて | オンタリオ州4000人 |
イタリア | 2019 | ひと月約10万 | 受給要件あり |
オランダ | 2016~? | ひと月約12万or約18万 | 社会福祉受給者 |
ブラジル | 法整備中 | - | - |
だいたいが財源の確保が困難という理由で終了している国が多いです。(他には政権交代などで終了とか)
ブラジルについては制度としては決まりはしたが、まだまだ前準備段階。コロナ渦という事もあり、始動は先になりそうです。
他には韓国もベーシックインカムに興味を示してるっていう情報も…
打ち切りとか検証結果未だ出ずとかが多いので、世界的な状況としてはあまり芳しくないようですね…
何にせよ、今後ベーシックインカムがより注目され、議論が深まると良いと思います。
ベーシックインカムで生活はどう変わるか
財源確保云々抜きにして、もしも自分の国でベーシックインカム制度が始まったらどうなるか。とりあえず、「働かなくちゃ」という事から解放されます。
「生きていく為に、税金・家賃払う為にとにかく朝から晩まで働かなくちゃ…」という状況がなくなり、一人ひとりが自分のやりたい事ができる環境が整うのでは?と自分は考えています。
スタートは(多分)みんな同じ(という体)になるわけですから、なんとなく不公平感はなさそうです。
まぁでも結局は環境と自分の努力次第なので、これが成ればすべてが解決!ってわけではないとは思いますが。
少なくともイヤ~な職場に毎日決まった時間に行かなくてもいいだけで私は幸せだったりします。
まとめ
ベーシックインカムとは、決まった額を定期的にもらえる制度のこと。世界で実施されている国は今のところブラジルのみ。
財源問題や対象者の選定など、まだまだ解決しなければならない事はたくさんありそうだが、精神状態の向上・安定など、メリットもたくさんある。