そういえばこの間、『ゲーム会社って儲かるんでしょ?』って言われて笑っちゃいました。
農家は作物を育てて売る、が基本です。
儲け = 収入(作物を売って出来たお金)- 支出(種苗代や肥料その他経費)
これは理解できていると思います。
ではどこに売りましょうか?
最近だったらネットで売るも良し。無人販売だって出来ます。自分でお店をかまえて売ることも出来ます。レストランやスーパーなどに卸すのも良いですね。加工してオリジナル商品を作って売るのも夢があります。めんどくさいからJ〇に売る?それでも良いです。
何が言いたいかと言うと、良いものを「作る」は大前提の事なんです。その先、「どう」売る(何をどういう値段でどこに売る)かはそれぞれが考え、選択、決断しないといけない事なんです。
収入に直結するわけですから、それなりの知識やコネが必要です。自分が作った作物をアピールするブランディング能力や技術、売り込んでいく営業術も必要です。今の時代ならIOTなど先進技術も取り入れてみても良いでしょう。
「農家」は個人経営者なんです。
どういう農家になりたいかはそれぞれあると思います。それで良いです。答えはありません。別にネットの力を借りなくたって良いです。ですが、経営管理がしっかりしていないと、あっという間に農家を諦めざるを得なくなります。
何を作るかで言うと、需要が低い・認知度が低い・珍しい作物を作るなら売り方を相当工夫しなければいけませんし、特に作りたいものでもないけど、とにかく利益率が高い野菜を作るという選択肢もあります。
支出の観点では、毎年かかるであろう種苗・肥料などの資材費、トラクターなど、農業機械のメンテナンス・維持費、人を雇うなら人件費、土地の固定資産税… …
え?そんなところにも税金かかっちゃうの?みたいなことも意外とあります。
収入より支出が先に来ることも念頭に置いておくのも重要です。
副業や兼業農家という方も良く聞きます。
日本の教育課程ではお金に関する教育が抜けています。大学まで行ってようやく(自らが選択すれば)学ぶことができます。(商業高校なら学べるのかな??)
社会に出て、税金や国に支払う保険料に触れる機会が出てきます。これって遅くないですか?
大人は「子供は金の心配はするな」的な風潮がまだまだありますし(私はそう言われた世代です)、お金を稼ぐって、いい会社に入って~とか汗水流して働いて~とか。。。働く=稼ぐの一点張りみたいな。
なんで多くの人はこんなに頭が固いんでしょうか?
(スマホの普及とともに最近は少し頭が柔らかくなってきたかなとは思いますが…それはそれでね)
稼ぐ(お金を作る)~増やすまでの教育もあまりないですし(少なくとも私はなかった)、国って国民に稼いでほしくないのかな?と思ってしまうほどです。
この辺の要因については戦後教育の方針など色々とツッコミどころがあるとは思いますが、ここではその話題については語りません。
話が脱線しました。
こういった経営などなど、農家(農家でなくても、それと同等・もしくは近い事をやりたいと思う場合)を目指す上で必要な知識や技術がないまま農業をやるのはいささか危険かと思います。
もちろん、やってみて初めて解ること、経験こそ財産であるのは間違いないでしょう。ただ、その心構えがあるのとないのとでは先の人生に大きな影響があると思います。
私も「とにかくやってみる派」の人間なので、ちょっと説得力に欠けるかもしれませんが、一度経営やお金、活かせそうな技術に関して、少しでも考える時間を持つのもいいかもしれません。
※あくまで個人の見解です。